保護者はどうすればいいか? 我が子を守るには… 

教員の職務は学校における教育活動を通じて児童の人格形成に直接携わることである。その大事な職務を悪用し、児童を自らの性欲の捌け口にするとは考えられない行いだ。

公認心理士でスクールカウンセラーの荒谷純子氏に、教育機関や生徒らはどのように気をつけるべきかを聞いた。

「私が小学校のスクールカウセラーをやってた時、今でも忘れられない光景があります。それは男性教員が休み時間に、自分の膝の上にショートパンツを履いた女児童を座らせていたんです。

廊下からそれが見えたので何気なく近づくと、男性教員は女児童の太ももを撫でていました。さらに近づいたらパッと手を外しましたけど。

低学年の生徒の場合、先生との距離が近いし、今、自分の下着が見えているかどうかの意識がない子もいます。それにそもそも、先生が自分に危害を加えるなどと思わない。

例えば太ももを撫でられても先生から気に入られていると思ってしまうケースさえある。ここは親御さんがきちんとプライベートゾーンの説明やボディタッチに関する注意をしっかりとお話しすべきだと思います

しかしながら、親の目は学校の授業中や休み時間まで届かない。学校自体は今度どう取り組むべきか。

森山容疑者(知人提供)
森山容疑者(知人提供)
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「全体研修でこうした事態を予防するにはどうしたらよいか、先生たち自身が洗い出すことが必要だと思います。また、学校内だけでなく、気になったことを言える通報窓口は複数名で学校内だけでなく学校外にも置くべきだと思います」

阿部俊子文部科学相は27日、閣議後の記者会見にて「教師への信頼が損なわれ、極めて遺憾だ」「厳正に対処をしていただきたいと考えている」とし、全国の教育長を集めた会議を近くオンラインで開くという。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班