少女のリュックに体液をかけた男の鬼畜ぶり

悪質すぎる“変態教師グループ“の手口。業界に詳しいライターはこう解説する

「実は今回のような教師間のグループチャットは、Xなどのアカウントを通じて出会い、『ディスコード』という秘匿設定のできるSNSサービスに移行するケースが多いです。しかし、実はこの『ディスコード』は『テレグラム』のように復元が難しいアプリと比べて復元が容易なのです。

今回の名古屋と横浜の教員同士もおそらく面識はなく、SNSで集ったと思われます。私は1年ほど前、いかにも小学校の校内で教師が児童を盗撮しただろう動画をXで偶然みかけました。

それは学校の水飲み場で低学年くらいの女の子がかがんで水を飲んでいるところを、後ろから『お疲れー』と近づいてスカートの中にスマホを差し入れ下着の写真を撮った動画でした。

また、運動会で高学年の胸の発達した女子の徒競走の様子を撮った動画や、リュックサックを背負った女児数名の後ろ姿の写真もありました。何気ない女の子たちの写真ですが、教師でもなければ撮れないアングルでした。

こうしたアカウントは、1週間に1度くらいのペースでできてては消えを繰り返しています。フォロワーも10人いるかいないかくらいで、アカウントがBAN(強制削除)されたり凍結されてなくなるのですが、すぐに新しいのが沸いて出てくる」

愛知県警本部(PhotoACより)
愛知県警本部(PhotoACより)
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今回明らかになった変態教師グループの中でも、一連の事件摘発の発端となった少女のリュックに体液をかけた男の鬼畜ぶりが際立っている。名古屋市内の駅のホームで当時15歳の少女が背負っていたリュックに体液を付着させたとして愛知県警が器物損壊容疑で3月に逮捕した名古屋市内の教員の水藤翔太容疑者(34)=起訴済み=のことだ。

「水藤被告は自分の体液を、自身が受け持つクラスの子どもの給食に混ぜ込んだり、児童のリコーダーの吹き口にかけたりした疑いがあり、名古屋地検が不同意わいせつや同未遂、器物損壊などの罪で追起訴しています。

押収したスマートフォンにこれらの画像や動画が保存されており、変態教師グループチャットで共有されていた可能性もあります」(同)

水藤被告の初公判は7月に名古屋地裁で開かれる予定だが、犯人グループ10人全員の逮捕、起訴を心から願いたい。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班