斎藤容疑者の祖父は「優しい子だった」
別の男性住民もこう首をかしげた。
「ご両親が住んでいるのは知っていましたが、息子さんがいたというのは知りませんでした。ご両親は何度か見かけたことがあるし、話もしたことあります。2人で食堂をやっておられるということでしたよ。本当普通のご夫婦だし、マンション内で何かトラブルを起こしたこともなかったですよ。若い男性が何かトラブルを起こすというのも聞いたことはないですね」
一方、斎藤容疑者の祖父は思い詰めたようにこう話した。
「今日の今日までスリをして逮捕されてしまったという話しか聞いてませんでした。スリについてはあの子の父親や警察から口止めされていたし、詳しくは聞いていませんがお金にも困っていなかったと思うし、なぜそんなことしたのかはわかりません。
今回の(殺人)事件のことを知ったのは今日のことです。父親から連絡が来て知りました。『小さな頃から殺人願望を抱いていた』と動機が報じられていましたが、私からするとそんな変わった子じゃないし、普通の優しい子でした……。
高校を卒業してからは何個か職を転々としていました。仕事が長続きせずに辞めてしまっていたようです。私が知る限り、最後に働いていたのは大宮の家電量販店で、今は仕事もせずにマンションで家族と暮らしていました。両親が働きに出ている間はあの子は1人でマンションにいたから、その時間帯に事件を起こしたのだとしたら両親も気づかなかったと思います」
県警は余罪がある可能性もあるとみて、調べを進めている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班