自室につっかい棒をして家族が立ち入れないようにしていた

宮本さん殺害事件の捜査を急進展させた窃盗事件は昨年8月20日、大宮区内の路上を歩いていた女性のリュックサックの外ポケットからスマホをスリ盗ったものだ。防犯カメラから斎藤容疑者が浮上し、県警が今年5月15日に逮捕、6月5日に起訴した。さらに県警は同日、今年4月22日に大宮駅構内で同様の手口で別の女性からスマホを盗んだ疑いで再逮捕していた。

斎藤容疑者の自宅は東武野田線大宮公園駅の南方約500メートルの住宅街にある4階建てのマンション。両親と同居しているが、本人は自室につっかい棒などをして家族が立ち入れないようにしていたという。

斎藤容疑者の自宅マンション
斎藤容疑者の自宅マンション

近くに住む男性は取材にこう語った。

「ご両親のことは知っていますよ。すれ違えばご挨拶もされるし、しっかりした印象のかた達です。お二人とも50代〜60代で、毎朝作業着のようなラフな格好で出かけていくのを見かけました。私はここに来て10年になりますが、斎藤さんご夫婦が引っ越して来られたのは7年ほど前だったと思います。ご夫婦で引っ越し蕎麦を持ってご挨拶に来られたので覚えていますよ。

マンションは分譲のはず。でも、お子さんがいたというのは知りませんでした。一度も見かけたことありませんから。このマンションはバブル期に建てられたマンションで、造り自体はしっかりしているので音とかは全然聞こえないんですよ。斎藤さん宅の間取りは3LDKです。各部屋が独立しているというか、部屋に行くまでそれぞれ廊下があるので、何かが起こってたとしてもご両親は気づいてなかったかもしれないですね。

そういえば1ヶ月前くらいに斎藤さんのお宅に警察が来ていたのは見ました。階段の踊り場に私服警官が立っていましたから。だから何があったんだろうって思っていたけど、まさか息子さんが事件を起こしてるとはね……。事件に巻き込まれたのかと思っていたくらいだから……」