殺害されたとみられる女性を神奈川県警は「自殺」で処理
Bさんは横浜市内の自宅で殺害されたとみられており、神奈川県警は当時、自殺として処理していた。
2人の被害者はともに、斎藤被告が自殺願望のある人をSNSで探して知り合ったといい、被告は罪状認否でいずれについても「間違いありません」と起訴内容を認めた。
一見複雑な両事件の経緯を社会部デスクはこう解説する。
「一連の事件の発覚は昨年5月15日、埼玉県警が通行中の女性のスマートフォンを盗んだ疑いで斎藤被告を逮捕したことに端を発します。この窃盗事件でさいたま市大宮区の自宅マンションを家宅捜索したところ、棚に頭蓋骨2つが飾ってあり、1つはAさんの遺体の一部であることが判明したのです。
Aさんは2018年1月に『住み込みのアルバイトに行く』と手紙を残して行方不明になっており、家族が茨城県警に捜索願を出していました。
斎藤被告はAさんの殺害についてほのめかしましたが、もう1つの頭蓋骨については『ネットで購入した標本』と供述しました。これは実際に殺人事件とは関係のない骨董品でした」
しかし、なぜ斎藤被告は承諾を得て殺害したAさんの遺体を解体したのか。そして、もう1つの殺人の経緯はどんなものなのだろうか。
「2017年10月に神奈川県座間市のアパートで9人を殺害した事件が発覚し、この事件の犯人が遺体をバラバラに解体していたことをニュースで見て、『ただ殺害するだけでなく、遺体を解体したい』と触発されたようです。
捜査の過程で斎藤被告は小学生時代から殺人願望があったことがわかり、埼玉県警とさいたま地検が調べを進めたところ、横浜市内の自宅で2015年10月に不審死を遂げていたBさんの殺害にも関与していたことがわかりました。
Bさんの事件は数日間娘と連絡が取れないことを不審に思った母親がBさんの自宅を訪れて発覚しました。しかし、現場の状況や、斎藤被告がBさんに書かせた遺書などがあったことから、神奈川県警は自殺として処理していました。実際は座間事件の2年前に、斎藤被告によるもう一つの承諾殺人が行われていたことが明白になり、さいたま地検が今回、追起訴したのです」(前出・社会部デスク)













