十分な効果を引き出す緑茶の飲み方
このように、緑茶は健康効果が盛りだくさんであり、こうした多くの効果を生かさない手はありません。
では、こうした効果を十分に引き出すには、どんな摂り方をすればいいのか。
私は、ペットボトルの緑茶を飲むのであれば、1日に500㎖ボトルを1本以上飲むことをおすすめしています。ブレンド茶ではなく、なるべく茶カテキン成分の多い「濃い緑茶」を選んでください。
そして、それを1日3回の食事前に100㎖を目安に飲み、残りは1日かけて小まめに飲むようにするといいでしょう。食事前に飲めば、食後の血糖値上昇抑制効果をより引き出すことができます。
一方、急須で緑茶を入れる場合は、茶葉を入れた急須にお湯を注いで、1~2分おいてから飲むようにします。
なお、お茶を飲んだ後に、急須に残った茶葉を食べるのもたいへんおすすめです。
茶葉にはカテキンをはじめとした多くの栄養成分が残っているため、これを食べると、先に紹介したさまざまな健康効果の恩恵をよりいっそう受けられることになるのです。
食べる目安は1日に1回3g。そのまま食べても構いませんが、酢醤油などで簡単な味付けをして野菜感覚で食べるのがいいと思います。
また、調味料で味付けした茶葉を煮て、塩昆布やじゃこ、削り節などと合わせてもおいしくいただけます。こうした工夫をしながら、緑茶の栄養成分をなるべく無駄なく摂るようにしていくといいでしょう。
文/栗原 毅