数々のマンガ賞を受賞中の注目作品
“体験型”と題した同ポップアップショップには、一風変わった体験コンテンツや工夫を凝らしたフォトスポットがある。今回はその魅力の一部を紹介していこう。
『ふつうの軽音部』は集英社「少年ジャンプ+」にて大人気連載中の、高校の軽音部で繰り広げられる「青春×音楽」の学園マンガ。「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門で第1位、「このマンガがすごい!2025」オトコ編で第2位、そして「マンガ大賞2025」で第3位を獲得するなど、今もっとも注目されている作品のひとつだ。
物語は、ちょっと渋めの邦ロックを愛する新高校1年生の鳩野ちひろが、憧れのギターを手に入れて念願の軽音部に入部するところから幕を開ける。これだけだと、よくある音楽モノの青春マンガに思えるが、同作で描かれているのは“マンガ的”な軽音部ではない。
部員は1年生だけでも50人近くおり、色恋沙汰でバンドが解散したり退部してしまう部員がいたり……。タイトルの通り、どこにでもあるような至って普通の軽音部が舞台なのである。
そんな“陽キャ”ひしめくキラキラ軽音部で、どちらかといえば“陰の者”であるちひろが、少しずつ人々の目を引く存在へと変わっていく――。
今回のポップアップショップのコンセプトは、主人公たちが通う谷九高校の軽音部に体験入部できるというもの。ファンならば思わずニヤリとしてしまう演出が盛りだくさんだ。
入ってすぐ目につくのは、CDジャケット風にデザインされた原作イラスト、その隣には主人公が所属するバンド「はーとぶれいく」とライバルバンド「protocol.」のメンバーの等身大パネルが。こちらはコミックス最新刊で展開されているハロウィンライブをイメージした空間となっている。
ここで一つ目の体験。パネルの向かいにある「バンドメンバー募集板」を使って、コピーしたいアーティスト名を書き、メンバーを募集しよう。入り口ではそのための体験入部シールカードが渡される。
体験入部シールカードには「バンド組みたい」と「バンドメンバー募集中」の2種類のシールがある。すでに希望のアーティスト名が募集板にあれば「バンド組みたい」、なければ自分で書いて「バンドメンバー募集中」のシールを貼ろう。貼ったシールの種類によって、最後にもらえるノベルティが変わる。