深刻すぎる教員不足の実態
「教員採用試験が定員割れ!?」「先生が4700人足りない!」「メンタルで休職の先生が過去最多」今、学校現場は教員不足でてんやわんやの状態です。
ニュースやSNSでも毎日、驚くような見出しを見かけるようになりました。
「今の学校大丈夫?」「教員ってやっぱブラックなんだな……」「やっぱり子どもは私立に行かせた方がいいのかしら……?」と、心配になる人も多いですよね。
実際、今、教員不足はとてもとても深刻な状況です。この話をするとみなさんビックリするんですが、
「4月になっても技術の教科担任がいない!」……なんてことは、よくある話。新年度あるあるなんです。
技術の先生が転出したのに、新しい技術の先生が着任しませんでした。今年、技術の先生が1人もいないみたいなことがよくあります。
がんばればなんとかなることなら、先生方はがんばって対処しようとするのですが、それはさすがになんともならないですよね?だって誰も教える人がいないんですから。
こういうのは私が教員になった当時からよくあったことで、私が経験しただけでも、5、6回はありました。
もちろん最初に経験した時にはさすがに私も驚きましたよ。
それで教務主任の先生に訊いたんですね。
「え、技術の先生がいなくて、授業はどうするんですか?」と。すると教務主任は、ちょっとだけ困った顔をして、「ねぇ……どうするんだろう。まあ、時々あるんだけどね」と答えたのです。
もうビックリ。教務主任は時間割を決める担当者です。その教務主任ですらも、どうなるか見通しがもてないような状態で、新年度がスタートしているのです。
しかも教務主任も、そして他の先輩教員たちも、別にそれほど非常事態という感じでもなく、淡々と新年度の準備を進めているんです。よくあることなので、みんな慣れっこになってしまっていたんですね。