人が増えること自体はいいことだと思うが…
物流業界において慢性的なドライバー不足は深刻な課題のひとつである。
日本の大型トラックドライバーの平均年齢は50.9歳と高く、今後もドライバー不足が続くだろうと問題視されている中、今回のヤマト運輸と現地IT大手FPTの連携は今後の輸送力の強化に繋がるとみられている。
だが、一方でネットでは「日本で1年間、教育を受けるとはいえ慣れない日本の道路をいきなり走れるのか?」「外国人を受け入れて補助金目当てではないのか」「日本語の読み書きが不十分の状態できちんと配送ができるのか」など様々な懸念が広がっている。
ベトナム人運転手の採用について、都内でヤマト運輸のドライバーとして勤務する40代男性に尋ねるとこう回答があった。
「実際問題ドライバーの数は足りていないと思います。過重労働とまでは言いませんが、休憩をとるタイミングがないこともありますし、年々ドライバーは辞めていっています。仕事がきつくて辞める人も多いですし、他社の引き抜きなんかもあったりするんですよ。
雇い入れるベトナム人の方たちはラストワンマイル(顧客に荷物が届くまでの最後の区間)のドライバーではなく、拠点間を行き来する長距離の幹線輸送のドライバーなので、すぐに俺たちには関係してきませんが、人が増えること自体はいいことだと思いますよ」
いっぽう、別のヤマト運輸のドライバーの男性はベトナム人雇用に関しての不安を語った。
「日本人であれば1年間でトラックドライバーとして走るのは可能だと思います。ですが、ベトナム人となると正直その期間だけで大丈夫なのかなという不安はあります。
というのも日本の運転免許を取得するのって世界的に見て厳しいって言われているんですよ。外免切り替えも厳しくなってますし、その上、走り慣れてない日本を走るわけですから。
さらにヤマトには運転に関して、より安全に運転するため独自のルールもあるのでスケジュール的に足りるのかなとは思います。幹線輸送ということなので走ることはないかもしれませんが、都内のようなごちゃごちゃした住宅街を走り回るのは1年間の教育ではまずムリだと思います」













