「肉体派マジシャン!?の巻」(ジャンプ・コミックス第80巻収録)
今回は、両さんが人気マジシャンに弟子入りして、驚異のマジックで世間の注目を集めるお話をお届けする。
マジシャンは、日本語でいうと手品師、奇術師といったところか。マジックを日本語に訳すと魔術だが、実はマジックとは、人間の知覚や認識力、常識(とそこから生じる錯覚)を利用して、実現不可能なはずの事象が起きているように思わせるもの。つまり、「タネも仕掛けもある」のがマジックであり、その技術・技量を持つ者がマジシャンなのだ。
だが、両さんはというと、もちろんそんな専門的な技術を持っているはずがなく、おのれの肉体の頑強さと金欲を武器に、過激で無謀なマジックに挑戦していく。タネも仕掛けもないので、実はマジックと呼べない行為なのだが……。
その様子は、ぜひ本作を読んで確かめていただきたい。参考までに、いくつかの事象にまつわる数値を挙げておこう。
警察が使用する手錠の鎖の引っ張り強度:250kg以上
象の体重:種によって異なるが3~7トンの間
70kgの物体が100m自由落下した際の到達速度:時速約150km以上
時速200kmで移動する物体同士がすれ違う際の相対速度:もちろん時速400km
巡航ミサイル・トマホークの巡航速度:時速700~900km
ちなみに、両さんがその無敵の肉体と無尽蔵に湧き出る体力を駆使して、お金儲けに邁進するお話がある。「体力株式会社の巻」(ジャンプ・コミックス第60巻収録)がそれだ。この作品中で両さんは、本作のように危険な挑戦をするのではなく、スポーツの助っ人業を次々とこなしていく。こちらも機会があれば、ぜひ読んでみてほしい。
それでは次のページから、体ひとつで危険すぎるマジックに挑戦する両さんの勇姿をお楽しみください!!



















