松本人志が投稿した「リリーよりJPやな」で人生が急変

ものまね芸人・JPの名が世に広く知られたのは、2022年1月。

ダウンタウン・松本人志が、新型コロナウイルスの濃厚接触者となり、『ワイドナショー』(フジテレビ)を欠席することになった際、JPが代役でMCを務めたことがきっかけ。ただ、それ以前にもJPは「タウンワーク」のCMで松本と共演している。

「僕のことなんて覚えてないと思っていたんです。なんなら、ものまねをされるのは嫌なんだろうな、くらいに思っていたのですが、そのあと『酒のツマミになる話』(フジテレビ)で、僕のことを『めっちゃ似てるけど、言ってること全然おもんないな』とイジってくれたんです。そのことで、僕のなかでひとつクリアした感覚があって、喜んでいました。そうしたら、“あのツイート”があったので驚きましたね」

松本人志さんのものまねをするJPさん
松本人志さんのものまねをするJPさん
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松本は当初、代役としてかまいたちの濱家隆一を指名したが、ちょうど濱家も濃厚接触者になっていた。そして、濱家は見取り図のリリーを推薦したのだが、そのリリーも感染者となり、松本は「リリーよりJPやな」とTwitter(現X)に投稿。JPは仕事で訪れていた名古屋でそのツイートを目にしたという。

「営業で名古屋のフィリピンパブに行っていて、熱田神宮を参拝して、外に出た瞬間、あのツイートを見つけたんです。すぐにマネージャーが交渉をしてくれて、その日の夜には決定の連絡をもらいました。

フィリピンパブのオーナーと抱き合って喜んで、『交通費出すから、すぐ帰りな』と言ってくださったので、その足でフジテレビへ打ち合わせに行くと、台本も何もない状態で、お偉いさんたちに囲まれて『いつもやってる感じでやってみてもらえますか?』って。

東野幸治さんの代役として原口(あきまさ)さんもご一緒してくれることになって、少しホッとしていたんですけど、横目で見た原口さんの脇汗がすごくて『あ、これはやばい』と思いました(笑)」

『ワイドナショー』への代役出演は無事に成功。大きな話題を呼び、松本人志のものまねはJPの代名詞になった。