秘匿性の高い「エレメント」というアプリを使用した
起訴状などによると水藤被告は20●●年●月から●月にかけ(※児童の特定を避けるため編集部判断で時期を伏せています)、勤務していた名古屋市立小学校で児童2人が音楽の授業で使用する楽器に体液を付着させたり、児童の給食の食器に体液を混入させたりした。
さらに今年1月に名古屋市内の駅ホームで当時15歳の少女のリュックに精液を付着させたとして今年3月に器物損壊容疑で逮捕・起訴された。
その後の捜査で児童の盗撮画像をSNSで共有していた変態教師グループの存在が浮上。このSNSの管理者だった名古屋市立小学校教員・森山勇二(42)と、メンバーの一員の横浜市立小学校教員・小瀬村史也(37)の両被告=ともに性的姿態撮影等処罰法違反罪で起訴=らの事件が明らかになった。
グループはこの3人を含めた全国の小学校教員ら約10人で構成されており、盗撮データ共有には秘匿性の高い「エレメント」というアプリを使用したとみられている。
この日は約30人の傍聴席を求めて120人以上が整理券の配布に並んだ。なかには、小学生低学年と見られる女児も含まれ、教員の立場を悪用して卑劣な性犯罪に及んだ被告の法廷での言動に注目が集まっていることを感じさせた。
午後3時10分に開廷した初公判で水藤被告は白色のTシャツに黒色の無地のスラックス姿で入廷。傍聴席に一礼したが顔の下半分を隠すかのように、大きな白いマスクをつけていた。
起訴状が読み上げられると水藤被告は小さくぼそっとした声で、「問題ありません。被害者の方々には一生残る傷を負わせてしまって、僕の関わる全ての人に大きなご迷惑をおかけして、世間の方々に大きな不安と憤りの思いをさせてしまったことについて、本当に反省しています」と起訴事実を認めた。