アイデアの創出や物事の理解の助けに

(7)アイデアが湧き、言語化ができるようになる

没入読書をしていると、自然と本と「共鳴関係」になります。

これが通常の読書と大きく違う点です。

共鳴とは、辞書で調べてみるとこう出てきます。

「振動数の等しい発音体を並べて、一方を鳴らすと、他の一方も音を発する現象」

「他の人の考え方や行動に自分も心から同感すること」

では、本とあなたが共鳴状態になるとどうなるでしょう。

著者のアイデアや物語の内容が、あなたの考えていることや悩んでいることと響き合います。

その結果、新たなアイデアを生み出すことができたり、モヤモヤして言葉にならなかったことが言語化できたりするようになります。

さらに、これまでご紹介した「コミュニケーション能力が向上する」や「生産性が向上し、仕事力と収入が上がる」につながってくるのです。

ストレス軽減、コミュ力上昇、収入アップにも繋がる究極の習慣、「没入読書」のススメ_4
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私が主催するオンラインサロンメンバーの実例をご紹介しましょう。

出版社勤務の山川祐樹さんは、「まるでこれまで読んだ本の著者たちと一緒に考えているかのように、アイデアや企画も多様なものが出せるようになりました」と言います。

また、外資系企業勤務の浅見ゆきこさんは、「日本人にはなかなか難しいアメリカの監査基準のルールの意図をくみ取れて、さらに自然に行動に移すことができて、上司に驚かれました」と言います。

このように、アイデアの創出や物事の理解の助けになるのです。

没入読書
渡邊康弘
没入読書
2025/3/13
1,650円(税込)
208ページ
ISBN: 978-4763142047

忙しくても本を読める人がやっていること。
やる気に頼らず、自動的に集中できる本の読み方。


「本の内容が頭の中に入ってこない」
「働きはじめてから、読書に時間が取れなくなった」
近年、本を読みたくても読めなくなった人が多いといいます。
しかし、その理由は“忙しいから”だけではありません。

それは、スマホが身近になったから。
反射的に起こる通知に身を委ねてしまうと、
私たちはその刺激から抜け出せなくなるのです。
スマホの通知音などの刺激から脱し、本に集中できる方法、
それが「没入読書」です。


没入読書の特徴は3つ。

◉やる気や意志力を使わない
◉意識的に集中しようとしない
◉本を読むことに価値があると体に思い込ませる

没入であるフロー状態とは、「目標を設定」したり、
「呼吸を整えたり」するといった具体的な方法で導くことが可能です。
さらに、本の難易度が自分にとってやさしすぎても、
難しすぎても集中が切れてしまいます。
こういった具体的な方法で、
科学的に集中力を自動的に高める方法をお伝えします。

さらに、本書を読みながらすぐに実践できる
「47秒間読書」「10分間指速読」から、
究極の没入読書である1冊20分で読める
「レゾナンスリーディング」も公開します。

没入する体験は、本を速く、たくさん読めて内容を忘れないことはもちろん、
ストレス軽減やアイデアが湧くといった副次的な効果もあります。
これで、忙しくても、スマホが手元にあっても
本に没入できるようになります。

【目次より】
◎まずは毎日の「47秒読書」で本と付き合いはじめる
◎スマホがあっても集中できる「10分間指速読」
◎読書前に「呼吸を整える」だけでも集中できる
◎【没入読書1】集中力の第一歩は「目標設定」にある
◎【没入読書2】「即時フィードバック」が集中状態を生み出す
◎【没入読書3】「チャレンジ」と「スキルのバランス」で集中が途切れない
◎めんどうだけど没入を生むのに効果的! 読書メモ
◎自己コントロール感を生み出す「読書ノート」
◎書店には「目的」をもって入店すれば失敗しない
◎生成AI時代だからわかった! 天才たちが大事にしていた「問い」

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