“まことしやかに流れる情報”をメディアが報じると思うのか?
3人目の白井氏は、支援者が立花氏に電話番号を伝え連絡を取ったと説明。大した情報は伝えていないと釈明したが、言葉からは真偽不明の情報の拡散は問題がないと考えていることがうかがえる。
冒頭から「まことしやかに噂レベルで騒がれていた問題がクローズアップをされずに、一方的に斎藤知事だけが悪者のような報道をされている現状がフェアではないと私も思っておりました」と発言。斎藤氏を告発したAさんの「噂」を拡散させようと発信力のある立花氏に接近したことを隠そうともしない。
立花氏が問題の怪文書を公表した時には、「噂レベルではありますが、言われていたことは事実で県議会議員の間でも広がっていた噂でございますので『それは実際にあったことですよ』と(立花氏に)お伝えさせていただいた」というのだ。
そこで集英社オンラインは白井氏に、“まことしやかに流れる情報”という程度の話をメディアが報じると思うのか、とたずねた。白井氏は「噂レベルのところがどれだけの信ぴょう性があるか、というとこがあるが、そこが公平に公表されていなかったのか、という気持ちです」と返答。信ぴょう性に疑問がある情報でも伝えるべきだとの考えを改めて公言した。
5時間半の会見の後、維新は3県議を加えた会議を開催。その後会見した日本維新の会の岩谷良平幹事長は深々と頭を下げ、「維新の会として今回の問題を大変重く受け止めている」と謝罪した。
岸口、増山両氏の行動が竹内元県議の死に至った可能性への受け止めを聞かれると「つながっていたのであれば、重大な結果を招いた責任は大きなものがある」とも述べ、増山氏とは違う姿勢を見せた。
増山氏は昨年9月、斎藤氏が失職し県庁を去る時に唯一見送りに来た県議だった。その後の出直し選挙で「ルール無視」(岩谷氏)の暴走をした増山氏らによって、兵庫県政の大混乱は維新全体に飛び火した。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班