「必殺正月カットの巻」(ジャンプ・コミックス38巻収録)
今回は、両さんの散髪を頼まれた本田が、例によって両さんに振り回されるお話をお届けする。
本田は本作中で、両さんの手で下手くそな丸刈りにされてしまい、自慢のリーゼントヘアは見る影もない状態に……。
なぜ、本田はリーゼントなのか。彼は矢沢永吉の大ファンで、その影響もあるからだと思われる。
矢沢永吉は、1972年に3ピースのバンド「キャロル」でデビューし、1975年からはソロで活動している。フォークミュージックやハードロック全盛の時代にリーゼントに革ジャン姿で決めたオールディーなロックンロールバンドとして登場し、今でいうヤンキーや暴走族のような層から熱い支持を得た。
そしてソロ期に入ると徹底した自己演出によって熱狂的な矢沢フリークを生み出し、カリスマ的存在となっていった。
本田は何を隠そう、かつては暴走族のヘッド(リーダー)を務めていた経歴があり、矢沢の髪型を真似るのもうなずける。それに、リーゼントはロックンローラーや暴走族の定番ヘアスタイルでもあった。
なお本田は、風呂やプールに入るときにもリーゼントのまま……なことが多いが、ここで貴重な髪をおろした姿を披露しておこう。アパートで寝ているところを両さんに急襲された一コマで、さすがに整髪料べったりのままで寝ていなかった。
それでは次のページから、本田が両さんのとばっちりを食らう、ちょっぴり可哀想なお話をお楽しみください!!