性的?過剰反応? 問題になった「赤いきつね」のアニメCM
当該のCMは、成人の女性が夜に暗い部屋でテレビを見ながら涙を流し、そのまま一人でそっとカップ麺をすするというもの。
だしって…なんかホッとしないですか?
— 【公式】東洋水産株式会社(マルちゃん) (@toyosuisan_jp) February 6, 2025
CV:市ノ瀬加那 @ichinose_1220#ひとりのよると赤緑 pic.twitter.com/G8IZ3I2dtM
これに対してSNS上では批判の声が相次いでいる。
〈大衆に向けた映像でこれはちょっとね…赤面とか目ウルウルとか髪を耳にかける仕草とかいらん〉
〈見ててなんかむずむずする、口元のアップとか見ててなんか恥ずかしい気色の悪さ〉
〈これ違和感感じない人ちょっとおかしいと思う。なんかキモいよ。あと商品より女が前に出てきすぎ〉
〈まーたしょうもない叩きしてんのかよって思ったけど、実際見てみると納得できる部分があったわ〉
一方で、これを性的だと捉えるのは過剰反応すぎるとの反論も多く、中には「私は女だけど、なにがキモイのかわからない……」といった女性からの擁護の声もたくさん届いている。
また今回の炎上騒動は、そもそも炎上などしていなかったのに、メディアが『炎上している!』と報じた“非実在型ネット炎上”ではないかとの指摘もある。そしてメディアの報道をきっかけにSNSで論争が起きて、本当に炎上してしまったというのだ。
これまでもSNS上で数件のコメントを取り上げて“炎上”と報じられることが多かったが、今後はこうした“非実在型ネット炎上”を個人個人が見極めなければならないかもしれない。
ただ、本当の炎上か“非実在型ネット炎上”の見極めは非常に難しいと、『13歳からの「ネットのルール」』の監修者で、ネット炎上に詳しい国際大学グローコム客員研究員の小木曽健氏は話す。
「数の限られた批判であっても、メディアが報じた途端、ごく短時間で本当に炎上(大勢の殴り合いがスタート)してしまうので、炎上かどうかをそもそも見極める時間はほぼないというのが現実です。投稿内容を精査している間に焼け落ちてしまうでしょう。
ただその見極めよりもっと大切なのは、自社に向けられたその批判が真っ当な内容なのか、向き合うべき価値があるのか、を見極めることです。たとえ少数の批判でも、それが真っ当ならしっかりと対処すべきだし、逆にそうでないのなら多数の批判でもしっかり反論する、または相手にするべきではありません。大事なのは“批判内容”の見極めです」(小木曽健氏、以下同)