主要8会派が「不適切な投稿を繰り返して議会の品位と名誉を害した」と指摘
対象になったのは市議1期目の高見千咲氏(30)。所属する自民党会派を含む市議会主要8会派が「不適切な投稿を繰り返して議会の品位と名誉を害した」として弁明を聞く政倫審の開催を要求しており、事実上、市議会全体が高見氏のSNSを問題視していた。
知事選を巡っては、斎藤元彦知事のパワハラや公金不正支出疑惑を調べる県議会調査特別委員会(百条委)のメンバーだった竹内英明元県議(50)が1月18日に急死するという出来事があった。
「竹内さんは独自に集めた情報で百条委の調査をリードする存在でした。ところが知事選に『斎藤知事を応援する』と言って立候補した立花孝志NHK党党首らが『疑惑は嘘で斎藤氏はハメられた』と主張し、“黒幕”と名指しされた竹内さんはSNSでものすごい非難を浴びたんです。
選挙の途中からは、奥さんが一人で守っていた事務所に対し、電話やメールでの攻撃も続き、竹内さんは『家族を守りたい』として選挙翌日の昨年11月18日に県議を辞職しました。ところがその後も自宅前にゴミがばらまかれるなどの嫌がらせが続き、その末に竹内さんは亡くなりました。自死とみられています」(地元記者)
1月19日に竹内氏の死去が報じられると、立花氏は「竹内氏は明日逮捕される予定だったそうです」「警察に捕まるのがいやで自ら命を絶った」と主張し、この発言もSNSで拡散した。
「立花氏のこの言動に兵庫県警の上層部は激怒しました。その日のうちにメディア3社に対し立花氏の発言は虚偽だと説明したんです」(県警担当記者)
さらに翌1月20日午前、県警トップの村井紀之本部長が県議会で「竹内元議員につきましては、被疑者として任意の調べをしたこともありませんし、ましてや逮捕するといったようなお話は全くございません。全くの事実無根でありまして、明白な虚偽がSNSで拡散されていることにつきましては極めて遺憾であるというふうに受け止めております」と異例の発言をし、デマの拡散にストップをかけた。