「なつかしの荒川遊園地の巻」(ジャンプ・コミックス104巻収録)

今回は、本田と両さんが子供の頃の話を繰り広げるうちに、意外なふたりの接点が発覚するお話をお届けする。

両さんは台東区浅草、本田は荒川区南千住……と、出身地は違えども、いずれも東京の下町っ子だ。遊び方や出かける先も似かよっており、昔話をするうちに、お互いの意外な接点が明らかになる。

早い話が、本田は警察に奉職する以前の子供の頃から、両さんのせいで、さまざまな被害を被っていたのだが……どんな目に遭わされていたのかは、読んで確かめてみて欲しい。

ちなみに、作中で両さんが語っている「子供の頃の上野の巡り方」……動物園に行き、赤札堂(のちの上野ABAB。2024年に閉店)か松坂屋でおもちゃを買ってもらい、聚楽(現在はENO3153ビルになっている西郷会館の2階で営業していた、元祖ファミレス的なレストラン。2008年閉店)で食事。これは『こち亀』作者の秋本治先生の、子供の頃の上野での過ごし方でもあった。

駅前から看板が見える在りし日の聚楽は、『こち亀』作中で何度か描かれている。

一方、本作のタイトルにもある荒川遊園は、本田の実家がある南千住と同じ荒川区内にあるだけに、本田にとっては地元の遊戯施設といってよい。

こちらは100年越えの歴史を持つが、数度の改築を経て今なお健在。東京都が営む施設で、派手さはなく小さな子供がゆったりと楽しめる穏やかな場所だ。

水遊び場や動物と触れ合える広場もあり、入園料はフリーパス(入園料+のりもの乗り放題)でも大人1800円、小学生70未就学児500円、2歳以下なら無料となっている。小さなお子さんのいる方にはお勧めのスポットだ。

「両さんのバンドやろうぜ!!の巻」(ジャンプ・コミックス150巻収録)より。子供の頃の秋本先生は、当時はまだ珍しかったプリンアラモードを聚楽で食べるのが楽しみだったという
「両さんのバンドやろうぜ!!の巻」(ジャンプ・コミックス150巻収録)より。子供の頃の秋本先生は、当時はまだ珍しかったプリンアラモードを聚楽で食べるのが楽しみだったという

それでは次のページから、本田と両さんによる昭和トークと、切っても切れないふたりの不思議な縁にまつわるお話をお楽しみください!!