『バグエゴ』で読者に注目してほしいポイントは?

――本当にお互いを信頼しあっている関係なんですね。今日のお二人の雰囲気を見ていても、それがすごく伝わります。

ONE 打ち合わせをする度にどんどん強度が上がっていく実感があって、いいネタ出し、いい話し合いができていると感じています。

第2話は、特に時間をかけて話し合いをさせていただいて、ネタ出しや演出、場面の構成なども一旦アイデアを出し切って、そこから更にネーム制作で設楽さんと再度打ち合わせをしながらキャラの心情についての擦り合わせを深めていきました。結果的によい最終案に漕ぎつけることが出来たのではないかと思いました。

設楽 僕も完成形を見たときに「最高じゃん!」と思いましたよ。こだわって本当によかったなって。

ONE 設楽さんがものすごい吸収力で僕の話を理解してくれています。作中に出てくる「夢の中」のアイデアも、設楽さんの大量の引き出しから、いい世界観を作ってくれて、それが完成したときはすごく感動しました。

コミックスのおまけページには、ONE先生と設楽先生のほっこりするエピソードを収録
コミックスのおまけページには、ONE先生と設楽先生のほっこりするエピソードを収録
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――『バグエゴ』のコミックス1・2巻が2月18日に発売されます。読者に特に注目して読んでほしいポイントを教えてください。

設楽 黒堂と羊谷の関係性がどう変わっていくのか、といったところを楽しみにしていただければと思います。それと「ウラワザ」という“謎”に関して、個人的にもとても気になっています。

ONE 人間関係の変化、ウラワザを取り巻く環境の変化、それに巻き込まれる人間関係の変化に注目してほしいです。あと物事への価値の見出し方、キャラクターの心情の部分ですね、もし答えがあるのなら、それをウラワザを通して表現できたらいいなと思っているので、見守っていただけると……。

また今後どんなウラワザが出るのかは自分でも楽しみです。「普通に変だな」というウラワザと、「“変な”変だな」みたいなウラワザを目指しているので、それを思いついたときの喜びを、キャラクターを通して読者に伝えられたらすごく幸せだなと思っています。それが設楽さんの絵で表現されるのも楽しみです。

となりのヤングジャンプで『バグエゴ』を読む

取材・文/集英社オンライン編集部

『バグエゴ』
原作/ONE 作画/設楽清人
『バグエゴ』
2025年2月18日
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