「牛タン」と偽って「豚タン」を販売

問題となったのは、ある地方都市の夏祭りで営業していた「仙台牛タン800円」と書かれた屋台。

「地元の祭り来たら『仙台牛タン800円』。でも買ったら豚タンだった。良い商売してるね、客ナメてんな」

Xに投稿されたこの体験談と写真は瞬く間に拡散され、大きな反響を呼んだ。

「お祭り価格なのは承知の上で買ってるので、表記だけちゃんとして欲しいと思う」

「ここまでのは見たことないけど、普通に詐欺まがいの金額表示の仕方が横行してるから祭りが基本的に嫌い」

「これ、豚肉アレルギーの人が食べちゃったら大変なことになるよね。素材の偽装は絶対やっちゃいけないって」

また、同様の体験談として、「カニ串」屋台で提供されたのがカニカマだった、「広島風お好み焼き」を1000円で買ったらキャベツだけだった(肉すら入っていない)、じゃがバターの「バター」が実はマーガリンだった――といった報告も相次いでいる。

一方で、「屋台なんてそんなもんでしょ」といった、ある種の“あきらめ”のようなコメントも多数寄せられ、投稿は数千万インプレッションを記録した。

提供されていた屋台の様子(画像/どんぐりfactory(@dgfactory39)さん提供、以下同)
提供されていた屋台の様子(画像/どんぐりfactory(@dgfactory39)さん提供、以下同)

投稿者によると、屋台のスタッフに「美味しかったです。豚ですよね?」と尋ねると、半笑いで「豚です」と即答されたという。しかし、屋台のどこを見渡しても「豚」と記載された表示は一切なかったそうだ。

味自体は悪くなかったというが、地元で開かれた大規模な夏祭りで、県外からの来場者も多く訪れるイベントだっただけに、「遠くから来た人たちがガッカリしたんじゃないかと思うと、なんか悔しいです」と語る。

屋台には当初30〜50人ほどが並び、その1時間後には70〜80人近くにまで列が膨れ上がっていたという。狭い道に複数の屋台が出ていたため正確な人数はわからないが、周囲の屋台と比べても、圧倒的な行列だったそうだ。

その後、投稿者は屋台前に並ぶ来場者たちに向かって、何度か「ここは豚タンなので、牛タンが目当ての方はやめたほうがいい」と注意喚起を行なったという。