「おとり捜査協奏曲の巻」(ジャンプ・コミックス第154巻収録)
今回は、警視庁のネット犯罪防止の任務を与えられた両さんが、思わぬ大活躍をするお話をお届けする。
本作で両さんが行うのは、海外の刑事ドラマなどでお馴染みの、いわゆる「おとり捜査」だ。
これは最高裁判所第一小法廷の決定によって「捜査機関又はその依頼を受けた捜査協力者が、その身分や意図を相手方に秘して犯罪を実行するように働き掛け、相手方がこれに応じて犯罪の実行に出たところで現行犯逮捕等により検挙する」捜査の方法とされている。
日本におけるおとり捜査は、多くの場合は適法性が厳しく問われるため、積極的に行われることは稀だ。実施にあたっては、
・犯罪による害の大きさ
・おとり捜査の必要性
・おとり捜査の手段・手順の相当性
を満たしていることが、最低限の基準になる。
両さんが本作中で行う、第三者のメールを覗き見たり、大麻を欲しているという偽の書き込みをネット上で行ったり……は、ほぼ確実にその適法性を問われるだろう。
実際には、刑事訴訟法に基づいて情報の開示を求めることが必要だし、「大麻を売る」という犯罪を誘発させた可能性について突っ込まれてしまうのは間違いない。
ただし、
・ネットオークションでの銃器や違法薬物の出品
・受け子、闇バイトといった流動性が高く匿名性も高い構成員による組織のため、内部に潜入しての捜査の必要性が高い
といった場合には、おとり捜査が行われることもあるという。
一般的には、
・犯罪を行うことが確実な者に対してその機会を提示するのは適法
・犯罪を行うことを働きかけ、仕向けるのは違法
と判断されるようだ。とはいえ、常にその適法性が問われ続けていることには変わりがない。
ちなみに両さんは、本作以前にもおとり捜査に関わったことがある。麻薬の運び屋に扮して麻薬密売組織に潜入するが、正体がばれて絶体絶命の危機に!? よろしければ、こちらのお話もご一読を。
それでは次のページから、警視庁が繰り広げる一大捕物帳での両さんの活躍を描いたお話を、たっぷりとお楽しみください!!



















