親と自分、どっちにどれだけの比重を置けばいいのか
そんな父も心配ですが、母のことも心配。
今までは「一度、私も実家に帰ろうか?」と電話をかけると「帰ってこんでいいよ。あんたも忙しいんだから」と返してきた母が「お願いできる?」と言った日は胸がギュウと苦しくなったよね。
今でこそ「なんとかなる!」「どうにかなる!」と開き直り、目の前の現実と強く向き合っている頼もしい母だけど、電話を掛けるときはいつもドキドキしてしまう。
何事もない平穏な「もしもし」なのか、何かが起きているであろう「もしもし」なのか、今日の第一声はどっちなんだろうって。
認知症が進みすべてを忘れてしまうまえに、目の前の出来事をまだ理解できるうちに、少しでも心地よい時間を過ごし良い記憶を残してあげたい。
親の介護は期間限定、タイムリミットがあると私は感じています。
だからこそ、できる限りのことはしてあげたい……と、思ってはいるんだけど、人生のタイムリミットが迫っているのは私自身もまた同じ。
両親ほどではないけれど、私も老いていくわけで。
50代、できることはまだまだあるけれど、それが少しずつ減っていくのも感じ始めているからこそ、その貴重な時間を介護に奪われていくもどかしさを感じてしまう自分もいたりして。
親と自分、どっちにどれだけの比重を置けば上手くバランスが取れるのか、その塩梅(あんばい)が本当に難しい‼︎
そんなとき、話を聞いてくれるのが同年代の仲間達ですよ。
親の介護で悩んでいるのは周りの友達も同じ。
顔を合わせれば「ねえ、聞いてよ」と始まる、親にまつわる愚痴や悩み相談。
昔はあんなにお笑いや仕事の話を語り合っていたのに、今盛り上がる話題といえば介護の情報交換一択ですからね(笑)。