ポッドキャストで、やたらと届く不倫のお悩み相談
ポッドキャストで配信している『大久保佳代子とらぶぶらLOVE』。
これが、本当に多くの人に聞いてもらえているみたいでね。
最近、会う人会う人から「聞いています」ってよく言われるんですよ。
番組の主な内容はリスナーさんからの恋愛相談。
10代の可愛らしい悩みから、大人のねっとり濃厚な悩みまで、幅広い世代の様々な相談が寄せられるんですけど。なぜか、やたらと多いのが不倫のお悩み相談。
「不倫は絶対にダメ‼︎」と全否定せず、決めつけず、「恋しちゃう気持ちはわかるよ」「人生一回きりだもんね」なんて、いろんな方向から答えてしまうからでしょうか。
不倫界隈で「あの番組は肯定してくれる」と噂になっているのか、単純に不倫している人は相談できる相手がいないのか、まあ〜本当に驚くほど届きますからね。
既婚者からの不埒な色恋相談が(笑)。
モチベーションとどう向き合うか
数年前はポッドキャストの存在すら知らなかった私が、今では番組でパーソナリティを務めている。
時代や年齢と共に仕事も周りから求められるものも変化。
いろんなことがどんどん変わっていく昨今ですが、年々、積み上がる芸歴の年数だけは確実に増えていくわけでして。気づけば、共演者の中で自分が最年長であることも。
いやほんと「長いことやってきたんだなぁ」ってふとしたときに感じますよね。
そして、長く仕事を続けていると、必ずと言っていいほどぶち当たるのが“モチベーション問題”です。
若い頃は番組に呼ばれるたびに「このチャンスを逃すな!」「失敗してはならぬ!」「次も呼ばれるために絶対に爪痕を残すんだ!」と全身全霊で前のめり。
周りの反応に一喜一憂してはドキドキハラハラ。
力が入りすぎているから、すごくウケることもあるけれど、とんでもない失敗をすることもあったりして。
でも、今は経験を積みテクニックも身につけているぶん、大ウケもしないが大スベリもしない。
ガチガチに緊張することも特になく「はいはい、そういう感じね」と現場に入れるというか。
若い頃のようにアップダウンはないけれど、シビれるような刺激もなくて。
かといって、あの頃のようにドキドキハラハラする挑戦を用意されたところで「いや、それはもう体力的にしんどいぞ」と尻込みしてしまう。
結果、情熱の注ぎ場所がどんどんわからなくなっていくっていうね。
仕事とは生活するためのお金を稼ぐものでもあります。
だがしかし、今の私には金がある。まあまあの預金がある。
正直、働かなくても、慎ましやかに生活すれば、この先も生きていけるのかもしれない。
でも、そこで「仕事を辞めよう」と考えたことはないんですよ。
だってさ、辞めたところで、1日は24時間あるわけで。まず、そこで何をしたらいいのかがわからない。
特に趣味もない私はきっと家でボーッとするだけ。頭はどんどん鈍くなり、口も回らなくなって、顔全体の筋肉が下がり、猛スピードで老いてしまい……。
そんなのもう、想像するだけで恐ろしいじゃないですか。
私はなんでこの仕事をやっているんだろうと、たまに思うことがある。
そんなときは基本に立ち返るように。
こんな私でもファンレターをもらうことがあって。
10代の学生さんだったり、30代の主婦の方だったり、いろんな人が手紙を送ってくれるんです。
そこには「最近はイヤなことばかりだったけど、テレビで大久保さんを見ていたら笑っている自分がいて嬉しかったです」なんて書かれていたりしてね。
そんな言葉に触れると「そういえば自分もそうだったな。テレビやラジオにワクワクして、元気をもらっていたな」って忘れていた記憶が蘇ってくることも。
そして「そっか、私の仕事にはそういう役割もあるんだな」と思うことができたりしてね。