「かまってほしいからか、よく嘘をついていた」
マッチングアプリで出会った男性たちにも明らかな虚言を語っては、金をむしり取っていた井田容疑者。その片鱗は幼少期からあったという。
「とにかくしずくは虚言癖がすごいとしか言いようがなかったです。同級生の間では変な子として有名だった。人の関心を引きたがって、かまってほしいからか、よく嘘をついていた。しかもわかりやすい嘘なんです。当時流行していたケータイ小説を『私が書いたの』とかありえないことを言うんです」(同前)
別の同級生は次のように明かす。
「しずくはそのまま地元の中学校に進学しました。小学校の頃に特にテニスをしていたわけではなかったと思うけど、仲の良い子がいるからという理由で、テニス部に入部してダブルスを組んでいましたね。
どちらかというと色黒で、ぽっちゃりした見た目でした。見た目はギャルとかヤンキーっぽい感じだけど、スカートがちょっと短かったくらい。よく年上のヤンチャそうな先輩とつるんでいたかな。でも中学校では不登校になるとかそんなことはなくて、普通に通っていたと思いますよ」
近隣住民はこうも話す。
「しずくは中学時代にはヤンチャしていて、外でタバコ吸ったり、悪そうな子と外でたむろしたりしていたね。子どもも10代でできて実家に置いていったんだ。だからしずくの両親が面倒を見ているよ。しずくの夫は何者かわからないけど、刺青がやたらあっていかつい男だった。それもすぐにいなくなって、しずくもここ何年も見ていないよ」
中学時代から素行不良だった井田容疑者、前出の同級生はこう話す。
「しずくは特に勉強ができたわけではないですが、高校に進学したとは聞きました。だけど、その後の足取りはよくわかりません。しずくとはみんな疎遠になり、『中退したらしい』とか噂は聞きましたけど、どこにいるかわからない状況で、地元でも全然見かけることはなかったです」