不倫・大麻・違法賭博…“炎上会見”と“号泣会見”
前回の東京五輪では、大会直前に開会式などの関係者による不祥事が相次ぎ、続々と辞任したことが話題となったが、選手が処分を受けた事例もあった。
2020年9月に週刊誌で不倫が報じられた水泳・瀬戸大也選手だ。
当時、瀬戸選手は東京五輪日本代表に内定していたが、日本水泳連盟は不倫が競技者資格規則の「スポーツマンシップに違反」として活動停止処分を下した。(処分期間が年内いっぱいだったこともあり、翌年の五輪出場は出場)
また、大会直前の不祥事によって五輪出場を逃したのが、バドミントンの桃田賢斗選手だ。
桃田選手はリオデジャネイロ五輪を3カ月後にひかえたタイミングで、闇カジノや闇スロットによる違法賭博を行っていたことが発覚。会見では計6回、約50万円負けたことが明かされ、無期限の出場停止処分を受けたことで、リオ大会への出場権も失うこととなった。
桃田選手を賭博に誘った2012年ロンドン五輪代表・田児賢一選手は自身が、「1000万円も負けていた」と告白。会見では「桃田にもう1度チャンスをやってください」「自分は二度とバドミントンができなくなってもいい」と涙ながらに訴えたが、現実は厳しかった。
号泣で反省を示した田児選手に対し、記者会見での謝罪態度が物議を醸した選手もいる。2010年、バンクーバー冬季五輪のスノーボードハーフパイプ日本代表・国母和宏選手だ。
同大会への出国時、国母選手は選手団が着用する正装のネクタイをゆるめ、ズボンを下げて履く“腰パン”などのラフな格好で成田空港に登場。この着崩しは批判を呼び、現地到着後の会見で謝罪したが、「チッ、うるせーな」「反省してまーす」などの発言で火に油を注ぐ結果となってしまった。