いったいどこまで議論は続くのか…

上記の選手たちに対して、当時、世間から厳しい批判が相次いだのは言うまでもないが、今回の宮田選手には、批判の声とともに擁護の声も少なくない。

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実際、SNSなどでは協会の処分に対して賛否が大きく二分されている。

〈19歳の若者の人生最大の機会を捨てさせるほどの罪かね〉
〈今までして来た努力に対してあまりに処罰が重い〉
〈代表チームとしてのルールが決まっているのだから、これは守るべき〉
〈ルールを守って、頑張ってきた若い人を応援したい〉

とくに「2カ月後に飲酒・喫煙可能な成人年齢に達する選手の処分としては厳しすぎる」という意見が目立っているが、体操関係者は「今回の処分は妥当だろう」と話す。

「先進諸外国の飲酒可能年齢は、21歳のアメリカなど一部を除き、多くは18歳に定められています。特に喫煙は18歳がほとんどで、日本の基準は海外に比べて厳しいのは事実です。ただし、日本体操協会の行動規範では、日本代表として活動する場では『20歳以上でも原則的に喫煙は禁止する』と定められているので、今回の処分はやむを得ないでしょう」

日本では2022年4月1日から成人となる年齢が18歳に引き下げられているが、やはり五輪に出場するような代表選手は社会の模範となる行動をとるべきだろう。

取材・文/集英社オンライン編集部