なぜ散らかっているのかを本人が解説
高校生時代はあの部屋の中で、まとめサイトを見たり、SS(ショートストーリー)を読んだり、2ちゃんねるのVIPでスレを立てたり、イラストを描く、ゲームをするといったことをしていたという。
部屋が汚すぎて家族から叱られ、家を追い出されそうになったこともあるが、言っても無駄だと悟られたのか、最終的には何も言わなくなってきたそうだ。
なお、友人の反応は「本気でドン引きする人、わたしも部屋が汚いと慰めてくれる人、半々ぐらいです」とひなのさんは語る。なぜ家族からも友人からも引かれても、部屋を片付ける気にならないのだろうか。
「モノの場所はだいたい把握しているので、正直散らかっていても汚い以外のマイナスポイントがないからです! 部屋を片付けるためには、どこかにしまわないといけないじゃないですか。
そうするとモノが見えないので、どこにあるのかすぐ忘れてしまうわけです……。なので、モノをしまわないという選択肢を取れば、すべてが解決するのです。
でも、現在の部屋が散らかっている最大の理由は、Vtuberを始めてから、まとまった片付け時間の確保ができなくなってしまったのがデカいかもしれません。部屋の片づけをするよりVtuberとしての活動が楽しいのがいけないです(他責)」
こうして、小さなころから散らかってきた部屋の中で、何不自由なく過ごしてきたひなのさん。しかし小学生のころ、そんな性格が災いして、とんでもない事件を起こしてしまったことがあるという。
「とある年の冬休み、この年は珍しく、長期休暇の突入前に私はすべての宿題を片付けていました。そして休み明け、一発目の書道の授業で、ふとあることを思い出しました。『あっ、習字の筆、洗ってねえや』と……。
まあ、当時からよくあることではあったので特に気にも留めず、授業がスタートするとふだん通り、習字バックのファスナーを引きました。すると次の瞬間、とんでもない量の茶色い胞子のような粉塵が噴き出し、わたしの視界を覆いました。カビです」