このおしゃれな部屋の家賃は…

こちらの部屋は、まだほぼ新築で、12平米(ロフト部分含む)、家賃6万500円。风狼さんの大学時代の部屋は、実家から持ってきたものを使って特にこだわりをもっていなかったが、今回は心機一転、部屋を整えようと思ったという。

「特に参考にした部屋などはないのですが、グレーを基調とした落ち着きのある雰囲気を意識してみました。あとコスパ重視で、値段の割に高く見える家具で揃えようと心掛けましたね。ベッドの宮棚に好きなアーティストのCDやグッズを飾って雰囲気を壊さない程度に趣味を取り入れているのが好きなポイントです。ただ、ベッドの右のスペースが物置と化しているので、そこの部分は改善の余地があるかなとは思っています」

ロフト以外の部分
ロフト以外の部分

こうして完成したおしゃれな部屋だが、なぜヤリ部屋のように見えてしまったのだろうか。

「ルームフレグランス、間接証明、観葉植物、IKEAのデジタル時計などヤリ部屋っぽい小物が置かれているからだと思います。また、居住空間から分離されていますが、寝室にしては狭いのでヤリ部屋であるように見えるのかなと感じました。ちなみにこの部屋を見に来た友達は『居心地はいいけど天井が低くてヤるには適してない』という旨の感想を残す人が多かったです」

ヤリ部屋で実際にヤるためには、天井という思わぬ横ヤリが入るようだ。ともあれ、仮にヤリ部屋のように見えるとしても、なぜこの部屋がここまで人々の興味を惹き、万バズをしたのか。それは、部屋に置かれた小物の数々にありそうだ。

「引RTやリプを見ると、ちいかわとゆきんこ(YUKIのライブグッズ)に対する言及が多かったので、“ヤリ部屋”という言葉と可愛いキャラクターの対比に注目が集まりバズったのではないかと考えています。今回は、Xの通知が鳴り止まなくなるという貴重な経験ができてよかったです」

思わぬ注目を集めたヤリ部屋だが、ヤリすぎの心配はなさそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部