「整形はすっかりトラウマになりました」
そして、ワラにもすがる思いで前述のインフルエンサーに自らの写真を送り、それが投稿されたことで大きな反響となったわけだ。腫れすぎた涙袋は、YouTube活動もしている別の医師にクリニックを紹介してもらい、無償で治してもらったという。
その施術を担当した医師は「これ、本当に涙袋に入れていいヒアルロン酸なのかな」と首をひねっていたという。石川さんは今回の出来事で「整形がすっかりトラウマになりました」と話す。
「涙袋はつくりたいけど、もう手術が怖いのでやることはないと思います。治るまで何度も泣きましたし、頭がどうにかなりそうで、彼氏の前でも取り乱してしまいました。とにかくAに対する激しい怒りを覚えます」
石川さんはこの一連のトラブルのなかで、Aで唯一、親身になってくれる看護師がひとりいたと話す。術後、パニックになっているところ「このたびはキレイになりたくて当院に来てくださったのにすみません……」と慰めてくれたという。A内部にも、その体質に疑問を覚える人間がいるのかもしれない。
Aは今回のトラブルをどう考えているのだろうか。「集英社オンライン」は4月4日にAに電話をするも、「担当者は席を外している」「何時に戻るかわからない」と返答。グループ会社にも連絡をとり、取材意図を説明したが同様の対応だった。さらに質問状をFAXにて送ったが、期日内に回答を得ることはできなかった。
そんななか、4月5日夕方、石川さんの元に”医療記録開示請求の担当者”を名乗る男性から電話があり「過去の対応履歴からも大変ご迷惑をおかけしているという認識ですので、料金の3割をすでに返金しているかと思いますが、いただいている残りの金額につきましても全額お返ししたいと考えています」との内容を告げられたという。
「私がインフルエンサーの方に告発したときは、返金は30%の一点張りだったので急にどうしたの? という感じです。最初からそうしてくれたら、私もことを荒立てたりしなかったのに。これ以上の問題にないように先手打たれた感じがして複雑な気持ちです」
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班