「僕は静電気で踊りますが、間宮は平然(佐藤)」
――今回の共演でおたがいの「変わっている」と思うところがあったら教えてください。
間宮 初共演じゃないこともあり、二朗さんの個性は織り込み済みでした。だから他の人が変わっていると思われることも、僕から見ると変わってはないですし、「あんなこと言っているな、でも二朗さんだから……」という感じです。
佐藤 僕の言動は間宮にとって予想通りである……ということですね(笑)。
間宮はとにかくクール。さっきも話した通り、年齢の割に、どんなときでも落ち着いているんです。
例えば、静電気。僕は苦手なので「うわ〜!」と声をあげますが、間宮は平然としている。「なんかありました?」くらいのテンション。僕は静電気のビリビリで、踊りますから。もうそれは舞踏と言っても過言ではない……静電気の舞ですね(笑)。
――次に共演するとしたら、どんな関係性の役がいいですか?
佐藤 この映画とはちがい、憎しみ合う関係もいいかもしれません。
間宮 僕は二朗さんが監督をした『はるヲうるひと』が好きなんです。怖い二朗さんと一度対峙してみたいですね。
――佐藤さん、監督として、新作で間宮さんに出演してもらうというのは?
佐藤 ありますよ、いい俳優ですから。いま3作目の監督作を形にするべくシナリオを書いています。まだ具体的に形になっていませんが、実現させたいですね。
間宮はコメディもサスペンスもシリアスもできますから。本当にまた共演したいなあ。間宮と仕事するのは楽しいので。
「間取りは、リビングダイニングの広さを気にします(間宮)」
――『変な家』は間取りから家の異常さに気づいて、恐ろしい世界が展開していきますが、おふたりは間取りへのこだわりはありますか?
間宮 間取りへのこだわりはあまりないですね。間取りにこだわるのは設計する方の感覚かなと思っているので、僕はこだわり抜いた間取りを見ながら、自分が住むのに適しているのか、好みなのかと考えたりするだけなので。でも間取りを見るのは好きですね。凝ったデザインのものは見ていても楽しいです。
でも実際に住むとなったらまたちがいます。僕の場合、リビングダイニングの広さは重要。食事をしたり、くつろいだり、友だちが来たときに一緒に過ごす場所なので。部屋選びはリビングが好きになれるかどうかにかかっています。
佐藤 住居に関してはすべて妻に任せているんです。部屋の内見に行くときも、妻についていってぼーっとしているだけです(笑)。そこが演じた栗原と僕の大きな違いです。