テレビで見ていた袴の集団に
会えてうれしい(笑)
コロナ5類移行後の初の開催となった北九州市の成人式。昨年はマスク姿の参加者が多かったが、今年はほとんど見当たらなかった。式典が始まる1時間半前の朝10時には多くの新成人たちが会場前に集い始めた。
銀の袴で決めた、北九州市立・曽根中学校の卒業生たち。
「成人サイコー! アリガトー!」
強面だが、こちらが話しかけると快く取材に応じてくれた八幡出身の新成人たち。「一番大切なものは友達です。これからどんなことがあっても今日一緒に参加した友達のことを大切にしていきます。あと直方サイコーっす!」
2003〜2004年生まれの新成人たちはちょうど高校生のころ、新型コロナウィルスの第一波を経験した世代だ。看護学校に通っているという女性二人は、
「高校2年生までは友達の顔をちゃんとみたことがありませんでした。3年の途中でマスクなしが解禁になったときはうれしかったですね。こんなにマスクなしで人が集まっているイベントも新鮮です。あと、毎年テレビで見てたような袴の集団を間近で見ることができたのもうれしい。私たちには真似できませんが(笑)」
2023年の10月に行われた、極真空手第13回全世界空手道選手権大会で世界2位に輝いたという網川来夢(らむ)さん。年明けすぐに東京へ出稽古にいき、式典に参加するために帰ってきたという。「夢はもちろん世界1位になることです! 応援してください」(空手家・網川来夢さん)。
旗まで完璧にコーディネートされた北九州市立・永犬丸中学校出身の新成人たち。「深夜から着付けしてもらっていて、もう10時間くらい着てるので、正直きちぃっす(笑)」
白の袴で揃えた新成人たちは中学校のころから仲良しだったそう。今日参加できなかった友達も一緒にと、中学生時代の写真をラベルに貼り付けたドンペリを片手に。
本人たちもいつから始まった慣習なのか把握していなかったが、贈り物として花束を持参する新成人の関係者(友人・後輩など)が近年増えているという。昨年成人したという21歳の男性が取材に応じてくれた。
「去年彼女からお花をもらったので今年は自分が渡しに来ました」(大学生)
混雑する会場の中、彼女を探し出し、花束を渡す瞬間をカメラに抑えさせてもらった。
今年もお幸せに!