芯の強い俳優

シャーリーズ・セロンの来日時には何度か通訳を担当して、一緒にカラオケも行きました。彼女、ABBAなんかを歌ってマイクを離さなかった!(笑) そのときはお母さんも一緒に来日していましたが、本当に仲がいい母娘でした。シャーリーズがまだ幼いころ、想像を絶する悲劇を体験したのは有名な話(酔って暴れた夫から娘のシャーリーズを守るため、母が父を射殺した事件)。

凄惨な過去を持ちつつも、シャーリーズはそんなことを微塵も感じさせないくらい、素顔は明るくて朗らかで、本当に飾り気のないいい人。裏返せば、とても芯の強い女性だということです。

美人女優として知られていますが、13キロ体重を増やして実在の殺人犯を演じた『モンスター』(2003)には本当に驚きました。ああいう汚れ役を演じる勇気のある女優さんです。

続いての代表作といえば『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)! 強くてかっこいフュリオサ役は本当に迫力がありました。派手なアクション映画ではあるけど、しっかりと人物が描かれているが魅力。さすが実力派のプロ、ジョージ・ミラー監督の作品でした。