「自己否定してしまったのでコアなファンも一定離れたでしょう」
――立憲民主党が公明党と一つになって選挙に突入したことをどうみますか。
米山隆一(以下同) 2党が合併すれば支持率の劣勢を挽回できると執行部は本気で思っていたと思います。しかしその「足し算」だけ考え、批判されることがまったく見逃された。これでふわっとした立憲の支持層は離れたのかもしれないと思います。
さらに立憲は“真ん中から左寄りまで”という立ち位置に存在意義がありました。それを執行部が「左がいるから俺たちダメなんだ。真ん中にさえ行けば支持は増える」という態度を打ち出し、自己否定してしまったたのでコアなファンも一定離れたのではないかと思います。
私も自分は真ん中だと思うし、真ん中の人が多いのはいいのですが、「真ん中プラス何か」でなければ方向性がない。「真ん中プラス右」の立ち位置に自民党や国民民主党がいる中で「俺たちド真ん中です」って言っても難しいでしょう。
――「時代の空気に飲み込まれた」という野田前代表の認識をどうみますか。
今回、街宣車に手を振ってくれる人は結構いて、体感は悪くないのになぜこんなに情勢が悪いのか、という印象を仲間も私も持ちました。
このように手を振ってくれる層は政治に関心がある人です。こうした人たちが街頭での政治家の呼びかけを聞いて一定の「空気」をつくり、それが政治に関心がない層に伝播していくというのがこれまでの選挙でした。
ところが今回はSNSの動画で、まず関心のない層で雰囲気が作られ、そこから関心を持つ層に伝播する順序になっていた。野田さんは目に見える人にコンタクトしてそこから伝播させていくということをやってきた政治家だから、あのような認識を持つこともわからないではありません。
しかし、僕も今回は対応が遅れたと思いますが、政治家はそういう世の空気がどうできているかを一生懸命見ながら(空気を)作っていくのが仕事なわけですよ。
――「空気への対応が必要だと再三提言したのに野田さんがスルーした」とXにポストされたのは、選挙中に対応を求めたのに方針転換ができなかったということですか?
いえ、そんな短い期間の話ではありません。昨年の参議院選挙で負け、SNS対策を強化しなければいけないとなって広報委員の職務として真剣に提言しました。党では特命チームまで作りました。しかし新たな提言は殆ど受け入れられなかったのです。













