仕入れてきてくれる「調達班」みたいなヤツがいる
逮捕されたのは、高橋光夢容疑者(21)、横川玲奈容疑者(22)と高校生2人。4人は新宿・歌舞伎町の東宝シネマズ横の広場(トー横)周辺で、男子高校生にせき止め薬を販売した疑いがある。
「近年トー横では、せき止め薬を大量に服用するOD(オーバードーズ)が流行っており、最近では『X』という咳止め薬の濫用が主流となっている。高橋容疑者は自らを『パンダ』と名乗りトー横キッズたちに定価よりも安く『X』を販売したとみられ、警視庁は入手経路についての捜査もすすめている」(社会部記者)
トー横では、これまでも「X」によるODによって少年たちが緊急搬送されるなどの”トラブル”があとを絶たなかった。実話誌ライターの男性(20代)は、「X」が流行した背景についてこう語る。
「『X』が人気なのは、その入手の手軽さにあります。もともとODの定番といえば、『V』というせき止め薬でしたが、近年ではドラッグストアに実物を置いてなかったり、『2箱以上のお買い求めはご遠慮ください』と店側も注意喚起していました。そのいっぽうで『X』は歌舞伎町では購入制限もなく、値段も1箱(20錠いり)で1,320円とコスパもいい。そのためトー横には『調達班』と呼ばれるメンバーがいます」
トー横キッズたちも、「X」の入手方法についてこう話す。
「『X』を仕入れてきてくれる『調達班』みたいなヤツがいて、『あれ(X)ある?』と聞くと、すぐに安く売ってくれるので助かってます。『X』の転売を”シノギ”にしているのも何人かいて、『副業でやってるんだよね』とか話していましたが、法律では完全にアウトですよね(笑)」(20代・男性・トー横キッズ歴2年)
「以前までは歌舞伎町のドラッグストアで簡単にパクれましたけど、いまは実物を置いていない店もでてきた。だから最近、調達班がわざわざ大宮の方まで『X』をパクりにいく」(20代・男性・トー横キッズ歴6か月)