足のかゆみが半年以上治らない、足の痛みも…下肢静脈瘤かも?
6 足の湿疹・かゆみが半年治らない
半年間、皮膚科に通っても治らない足の湿疹やかゆみがある人は、一度血管外科を受診してみましょう。ただし、上半身にも同じような湿疹、かゆみがある場合は、下肢静脈瘤とは関係ありません。
また、冬になると足がかゆくなるという人もいますが、ほとんどは乾燥が原因で、下肢静脈瘤によるものではないでしょう。
7 潰瘍ができている
足がかゆくて、引っかき傷によって、潰瘍ができていると下肢静脈瘤である可能性が高いです。潰瘍ができても足が腐って切断するということはないので、まずは血管外科を受診してみてください。
8 足が熱を持っている
足の静脈に血液が溜まるので、足にほてりを感じる場合もあります。
9 足の痛み
足の痛みには3つほどパターンがあり、明け方に足がつって痛いという場合と足の静脈瘤に血栓ができて血栓性静脈炎によって赤く腫れて痛いという人、または足がだるすぎて痛いというパターンもあります。
下肢静脈瘤かどうかの判断は足を上に上げて座ると楽になるかチェックしてみましょう。
この姿勢で楽になるということは足に血液が溜まっているということで、下肢静脈瘤であることが多いです。
下肢静脈瘤の予防対策としては、長時間同じ姿勢でいないように、適度に足を動かすことです。スクワットができればいいのですが、難しい場合はかかとの上げ下げや、座ったまま足をぶらぶらさせるなどしてみましょう。
また、有効なのが弾性ストッキング(着圧ソックス)の着用です。
ストッキングの圧迫により、筋肉のポンプ作用と逆流防止弁の両方を強化してくれて、軽度から重度まで、あらゆる下肢静脈瘤に悩む人におすすめの対策です。
今回紹介した症状で、気になることがあったら、血管外科や下肢静脈瘤専門クリニックに早めに相談するようにしましょう。
取材・文/百田なつき