足がだるい、かゆみがある…よくある症状に下肢静脈瘤が隠れている

下肢静脈瘤は、大きな病気ではありませんが、誰にでも発症する可能性のある病気でもあります。

下記に紹介する9つの症状に思い当たる人は、足の血管の状態を病院で相談してみましょう。

1 睡眠時にこむら返りになる
こむら返りは下肢静脈瘤の初期の段階でよく起こります。寝ているときや明け方にふくらはぎがつるのが下肢静脈瘤の症状の特徴です。ただし、足の使い過ぎや水分不足などによって足がつることもあるので、気になる人は足の血管の状態をチェックしましょう。

2 足を上げて座りたくなるほど足がだるい
朝よりも夕方や夜のほうが、足のだるさを感じるのも下肢静脈瘤の特徴です。
足を上げて座りたくなるほど足がだるい人は一度、エコー検査を受けてみましょう。

3 足のむくみ
足の静脈に血液が停滞していると、血液中の水分が血管の外側に染み出して皮下脂肪に溜まり、足がむくみます。下肢静脈瘤の代表的な症状の一つですが、肝臓、腎臓、甲状腺などの病気でも足はむくみますし、健康な人でもむくみが出ることもあるので、ほかの症状と合わせてチェックするようにしましょう。

4 足の静脈が目立つ
すね、ふくらはぎ、太もも、太ももの裏側にくねくねと曲がりくねった血管が見られる場合は要注意です。ただし、1mm以下の赤い蜘蛛の巣状の静脈溜や、1~2mmの青い網目状の静脈瘤は、基本的に自覚症状はなく、外見的な問題だけですので、外見が気になる人以外は治療を考えなくて大丈夫です。

それって下肢静脈瘤かも!? 足がつる、だるい、かゆい…専門医が唱える9つのセルフチェック&簡単だけど効果絶大の対策_3

5 足のくるぶしの上の色素沈着
長時間にわたって足の静脈に血液が停滞していると足の皮膚を流れる毛細血管もパンパンになります。その結果毛細血管が切れやすくなり、内出血を起きることが。内出血が何度も続くと、ヘモジデリンという血液のヘモグロビンに由来する鉄を含んだ色素が皮下に溜まり、赤黒く見えるのが色素沈着です。

色素沈着は下肢静脈瘤の手術をしても、完全に治る可能性は低いです。
足のくるぶしの上の部分に色素沈着が現れることが多いので、気になり始めたら、一度、下肢静脈瘤を疑ってみましょう。