『リービング・ラスベガス』(1995)Leaving Las Vegas 上映時間:1時間51分/アメリカ

アルコール依存症により会社をクビになった脚本家のベン(ニコラス・ケイジ)は、死ぬまで酒を飲み続けようとロサンゼルスからラスベガスへ向かい、街で出会った娼婦のサラ(エリザベス・シュー)と一夜を共にする。程なくしてマフィアの男と別れたサラは、孤独を抱えるベンと共に同居生活を始めることに。ジョン・オブライエンの自伝的小説を原作に、マイク・フィギス監督が実写化。ニコラス・ケイジは本作でアカデミー主演男優賞を受賞した。

ニコラス・ケイジ

1964年1月7日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。叔父は映画監督のフランシス・フォード・コッポラ。『初体験/リッジモント・ハイ』(1982)で映画デビュー。『月の輝く夜に』(1987)『ハネムーン・イン・ベガス』(1992)でゴールデン・グローブ主演男優賞にノミネートされ、『リービング・ラスベガス』でアカデミー主演男優賞受賞。以降、『ザ・ロック』(1996)『フェイス/オフ』(1997)『60セカンズ』(2000)『ナショナル・トレジャー』(2004)など大作映画に出演。スター俳優として活躍するものの、2010年以降は出演作の興行的な失敗が続き、メジャースタジオからのオファーが途絶える。『マッド・ダディ』(2018)『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2018)『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』(2019)『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』(2021)など低予算映画への出演を経て、久々にメジャースタジオ製作作品にカムバックした『Renfield』(2023)や、A24製作のコメディ『Dream Scenario』(2023)など話題作が控えている。

語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢