「白い朝!の巻」(ジャンプ・コミックス第44巻収録)

今回は、両さんと寺井が豪雪に見舞われた派出所で繰り広げるドタバタ劇をお届けする。雪が積もりまくった街に石油泥棒が現れ、両さんたちは犯人を追跡しはじめるが……?

ちなみに、作中での描写を見る限り、積雪量はおおよそ2mといったところか。実際には東京でこんなに雪が積もったことはなく、1969年3月12日に記録された30cmがもっとも多いようだ。2014年の記録的な大雪では、関東圏で30~80cmの降雪が認められ、交通や流通が完全に麻痺した。

雪国の人々からしたら「ふ~ん、それで?」といったところかもしれないが、東京は雪にメチャクチャ弱いのだ。わずか数cmの積雪が大混乱を巻き起こすことも珍しくない。この冬も降雪はほどほどに、と願いたいものだ。

ところで、作中で両さんが暖を取るのに使った器具は石油ストーブだ。

ストーブはエアコンやガス暖房機に押されて、その所有は減少の一途を辿っているという。だが上にやかんを乗せて湯を沸かしたり煮炊きをしたりすることができるし、気化させた石油を直接燃やしているだけに、部屋はすぐに暖まり暖房能力自体も強い。おまけに昭和的な風情があり、なかなかいいものだ。ただし使用の際には、定期的な換気をお忘れなく。

それと……作中で両さんが石油の代わりにアルコールをぶち込んでいるが、これはもちろん厳禁だ。石油ストーブに使用するのは、正確には「灯油」。石油を精製して作った、引火点が40℃以上と比較的安全な燃料だ。間違ってもガソリンやアルコールを入れたりしないようにしてほしい。異常燃焼により機材が故障するばかりか、ガソリンの場合は揮発性が非常に高いため、最悪爆発する。

ガソリンの保存には消防法に適合した金属製タンクを使用するよう定められているのは、揮発性の高さゆえだ。

それでは次のページから、雪景色の中での大追跡劇をお楽しみください!!