引退しても言いたい放題のOBに嫌気も
引退してもなお、大きな影響力を持つ元政治家も。
森喜朗元首相(86)は10月3日の北國新聞のインタビューで、森氏が内閣改造や派閥の人事に介入しすぎだという批判に対し「岸田総理からどうでしょうかと聞かれるからお答えしたということです。自ら口を挟んでいるわけではありません」などと弁明。
さらに、自身が嫌う下村博文氏について「新国立競技場を中途半端なものにした文部科学相として絶対に許せません」と相変わらずあけすけに語っている。
こうした森氏の姿勢には反発も出ており、9月には「事実上の森派」とも言われる安倍派から土井亨衆院議員が退会。
だが、残りの99人は多かれ少なかれ不満を抱えながらも派閥に残っている状態だ。
「永田町では与野党問わず、引退した議員がしょっちゅう議連に顔を出したり、現役の党幹部が重要局面でOBに根回しに行ったりもします。
現在、80歳を超えている議員たちが引退したとしても、その影響力はしばらく残り続けるのではないでしょうか」(全国紙政治部記者)
世間一般ではそういった人物は“老害”と揶揄されるが、果たして政界は……。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班