日本の学校はギフテッドには息苦しい
また、日本の学校教育とギフテッド(高い知能や創造性、特異な才能を持つ優秀な子ども)との相性は端的にいって最悪である。
日本の教育システムは大多数の生徒に合わせたカリキュラムを提供することを重視しているため、枠からはみ出たギフテッドの子どもたちが自分のペースで学び、個々の能力を最大限に発揮することが可能なようにはできていない。
いくら才能にあふれていても、適切な指導や支援が受けられないのであれば宝の持ち腐れだ。表面的には「一人ひとりの個性を育もう」と謳っていても、現実の教室のなかでは「先生のいうことを聞いて周囲の空気を読む」ことを強いられるのだから、ギフテッドの子どもたちは退屈や挫折感を抱え、学業に対するモチベーションを失ってしまう。
それが引き金となって、成績が低下して劣等生になってしまうこともあるだろう。
すでに多くの教育者はこの問題に気づいているはずだが、教育システムの抜本的な改革を阻む文部科学省という壁が彼らの前に立ちふさがっている。