噛まれたら40度ちかい高熱が出た
楽観的な声が多いが、保健所衛生課の担当者が話していたように、歌舞伎町のネズミはどんな「細菌」を持っているのかわからない。この日も、そういった被害の声は少なくなかった。
「そういえばこの前、ここ(歌舞伎町)の知り合いが『真っ白なネズミに噛まれた』と言ってました。そいつヤバいヤツなんで病院にも行かずに放置していたら、だんだんと気持ち悪くなって40度ちかい高熱が出たらしいです。店にネズミが入ってくるのは気にしないけど、噛まれるのだけは勘弁っすよね(笑)」(前述・バー店主・30代男性)
「そこのビルの2階に入ってる中国マッサージ店のお姉さんが、『この前ネズミに噛まれたから注射を3回受けるハメになった』とか言ってましたね。たしかにネズミって臆病なので、足音にビックリして10匹ちかく出てくることがあるんですけど、そのときに足にぶつかってきたこともあって、怖いっちゃ怖いですよね」(ガールズバー店員・20代女性)
風俗店スタッフの男性(40代)も、ネズミの感染症を恐れるあまり、ふだん食べに行ける店も限られているという。
「ここ2、3年の間に、歌舞伎町ではコロナの影響で日本人資本の店が次々と閉まって、そのぶん外国資本の店が増えたんだけど、とうぜん厨房にいるのも外国人ばかりで杜撰なんだよね。キャベツやたまねぎといった野菜を洗ったまま、バックヤードの外に置きっぱなしにしている店もある。あんなのネズミにしたら『絶好のターゲット』に決まってるし、怖くてその店に食べに行けない。感染症の被害が出るのも時間の問題だろうから、新宿区には、徹底的にネズミ駆除をしてほしいね」
吉住健一区長は12日の定例記者会見で「ネズミはさまざまな病原菌を持っている恐れがあり、対策を進めることで安全な街にしていきたい」と語ったが、苦難の道のりが待っていそうだ。
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取材・文・写真/集英社オンライン編集部ニュース班