河野氏は家族とともに升席で相撲観戦
一方、2021年の総裁選で小泉氏に担がれて立候補した河野氏は、マイナンバーカードをめぐる対応で炎上中。保険証の紐づけの誤り、他人の口座への誤振り込みなど、次から次へと問題が発覚している。
永田町では、9月にも実施されるとみられる内閣改造で「責任をとらされて交代させられるのでは」との声もある一方で、「岸田首相は最後までこの問題を河野氏に押しつけ、2024年の総裁選に出馬させないようにするつもりでは」との観測も流れる。
「自民党内からは『首相がもっとリーダーシップを』と求める声が上がっていますが、首相周辺は『あくまでマイナンバー情報総点検本部の司令塔は河野デジタル相だから』と、河野氏に責任を負わせようという姿勢です」(首相官邸関係者)
それでも、河野氏は与野党から懸念の声が上がった北欧外遊から帰国後、どこ吹く風と言わんばかりの週末を過ごした。
「河野氏は帰国直後、地元の盆踊りに参加して、楽しそうに炭坑節を踊っていましたよ。地元の老若男女から『太郎ちゃん、太郎ちゃん』と呼ばれ、数十人と代わる代わる記念撮影をしていました」(盆踊りの参加者)
7月23日には、大相撲名古屋場所で、初優勝した豊昇龍関に、内閣総理大臣杯を授与した。
「優勝決定戦まで実施されて盛り上がった千秋楽を、家族とともに升席で観戦したそうです。40キロほどある内閣総理大臣杯を渡す予行練習の様子の動画まで、Twitterにアップするはしゃぎっぷりでした」(全国紙政治部記者)
大臣としても首相候補としても“土俵際”の河野氏を、このまま小泉氏が寄り切るのか……?
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班