初心者サーファーが挫折する大きな理由がローカルルール
カジ 各地域には地元のドンみたいな人がいて、その人がオープンだとみんな良心的なんですけど、閉鎖的だとみんな冷たいんです。
ある意味、ドンを抑えれば物事はスムーズに進むのかもしれないけど、そこまで苦労したりもめごとが起きるのはイヤなので、そういったポイントはスルーしてます。
はるこ 一方で、地元のドン自身はそこまで外部の人間を疎ましく思ってないのに、まわりが「あいつら、なんとかしてくださいよ」と騒ぐので、ドンが代表して言ってくるケースも。
地元の同調圧力のせいでよそ者を排他せざるをえない、という状況はやっぱりあるみたいです。
カジ それでも、地域にかかわらず若い世代はみんなでサーフィンを楽しみたいって人が多いから、世代交代が進んで、少しずつ雰囲気が変わっていってほしいですね。
――初心者でも、そのポイントが排他的かどうか見分けられますか?
はるこ 行けば、雰囲気でなんとなくわかると思いますよ。挨拶の返事があるかないかは、わかりやすい判断材料のひとつ。
あとは他県ナンバーの車がたくさんあったらオープンなんだな、とか。
カジ サーフィンって他のスポーツに比べて挫折率がすごく高いと言われてるんですよ。
それは波に乗るのが難しいからだけじゃなく、ローカルルールに悩まされて泣く泣くやめる人も多いからだと思います。
はるこ 実際、私も初心者のときに『どけ!』とか『邪魔だ!』と言われて、浜辺で涙流しながら体育座りしたこともあります(笑)。
それでも私は海が好きだから続けましたけど、だいたいの人はそこでやめてしまうんじゃないですかね。
カジ でも、素敵なこともたくさんあるんですよ。初対面なのに、一緒にサーフィンして仲よくなって、食事したり泊まらせてくれた人もいます。本当にそういう心優しいサーファーさんも多くいることも忘れないでほしいです。