地元サーファーから”指名手配扱い”されたことも
――閉鎖的な地域は、けっこう多いんですか?
はるこ 有名なサーフィン場は基本的にオープンなんですけど、地方に行けば行くほど閉鎖的です。
有名なところでも、地元の人が先に入っていると少し冷たい空気を感じることもありますが、それなら時間をずらして入ればいいので、まだマシですね。
――閉鎖的なポイントは、地元の人しか知らない“秘密の場所”みたいな感じなんでしょうか?
はるこ そう思いきや、Googleマップにも載っていて、誰でもわかる場所というケースも多いですよ。
もう情報が全世界にオープンになっているのだから、隠したり排他しなくてもいいじゃんって思うんですけどね。
ただ、私たちも楽しくサーフィンしたいので、ローカルなポイントでサーフィンしたり、撮影したりするときは、閉鎖的なエリアかどうか、事前に情報収集しています。
――平和なエリアとそうではない場所があるんですね。
カジ 関東はけっこう平和なんですが、四国や九州は怖いエリアもありました。
地元のサーファーたちでチームみたいなのができてるんですよ。
「〇〇のブランドのウェットスーツを着てないとダメ」という謎のローカルルールがあったりして、別のウェットスーツで行ったら「どこのヤツだよ?」って言われたこともあります。
――ちなみに一番イヤな思いをしたのは、どんなことでしたか?
はるこ 海を見てただけなのに、後ろからずっとついてこられて「オイ、コラ」って言われ続けたりとか、あからさまに中指を立てられたこともありました。
奄美大島では撮影をしていたら、私たちの車と顔が100人単位のLINEグループで晒されちゃって。
“見つけたら報告”って感じで指名手配状態だったらしく、逐一、車を盗撮されて「今ここにいるぞ」と連絡網みたいに回ってたそうです。