安いだけじゃない、学生が駒場モデルを選ぶメリット

東京大学には毎年3,000人規模の学生が入学する。駒場キャンパスは、全学生が1・2年生の間に通うキャンパスだ。杉田店長によると、その中で毎年約3割の学生が駒場モデルパソコンを生協で買い求めるそうだ。2022年度は852台を販売した。

では、学生にとって駒場モデルを選ぶメリットはどこにあるのだろうか。

現在東大生協で販売されている駒場モデルの13インチMacBook Airは、2023年5月時点で219,000円(税込)。すでにMacの心得があり、後述する「先輩が教える講習会」が不要であれば、204,000円(税込)で買える。

対して、Apple Storeが学生・教職員価格で提供する同じ機種にメモリをカスタマイズした場合、販売価格は175,000円(税込)だ。

一見するとApple Storeで購入したほうが得に思えるが、駒場モデルには「東大生が在学中の4年間に安心して学問に専念できるように」という意図から、東大生協による独自の「4年間安心サポートと動産保険」がついてくる。

またAppleによる「AppleCare+ for Mac」が31,800円(税込)/3年間(MacBook Air M2の場合)で提供されていることを考えれば、駒場モデルは「本体と安心」の両方が少しお得に手に入るといえそうだ。

「新入生の3人に1人」がAppleのM2 MacBook Airを購入。なぜ東大・駒場キャンパスはMacユーザーで溢れるのか?_1
東大生協で販売されている駒場モデルの13インチMacBook Air

なお先輩が教える講習会は、毎年、新入生が入学したばかりの4月に構内で集中開催される。内容はMacの基本的な使い方や便利機能、東大での学びに役立つ「レポート講習会」などに広くまたがる。内容も、グループワークの進め方からレポートの作成・提出方法までと手厚い。

さらに、駒場モデルには、生協スタッフによる専用サポート窓口「こまさぽ」が無料でついてくる。授業の合間などに、パソコンの不具合に関する相談受付や、修理が必要な場合は申し込みのサポートや代替機の貸出しも行っている。各種ケーブルを忘れて登校したときに利用できる「無償貸出」のサービスもありがたい。

「新入生の3人に1人」がAppleのM2 MacBook Airを購入。なぜ東大・駒場キャンパスはMacユーザーで溢れるのか?_1
毎年4月には先輩による講習会が開かれ、新入生はMacやiPadの使い方を身につける(写真提供/東大生協駒場購買部)
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生協スタッフによる専用サポート窓口「こまさぽ」では、Macの不具合に関する相談やケーブルの貸し出しなども受け付けている

東大ではシラバスの閲覧や履修登録、授業資料の配布やメール配信など学生のためのクラウドサービスも充実している。入学時に「学内システム準備会」として生協のスタッフや先輩が手ほどきを行う期間も設けている。