「Apple Vision Pro」をいち早く体験
Appleによる今年の世界開発者会議(WWDC)では、例年どおり次期OSやMacの最新機種の発表が90分近く行われたあと、「もう1つ発表があります」と、これまでになかった新しいカテゴリーの製品「Apple Vision Pro」(以下、Vision Pro)が発表された。
ただし製品の説明にあたって、Appleは昨年まで流行っていた「メタバース」という言葉も、「VR(仮想現実)」という言葉は使われず、ティム・クックCEO自身が応援している「AR(拡張現実)」という言葉を2、3度使っただけで、以後は代わりに「空間コンピューティング」という言葉を使って技術を紹介していた。
同社が39年前に発表したMacは、マウスで操作する今日のパソコン操作を広めた製品だった。16年前に登場したiPhoneは、今日のスマートフォンで当たり前のタッチ操作を広めた製品だった。
それに続くコンピュータのカテゴリーとして、「自分が今いる場所に、欲しい情報を浮かび上がらせて操作する」という新しいデジタルライフスタイルを、Vision Proで広めようというのがAppleの狙いだ。