iPadとApple Pencilを使いこなす学生も急増中
パソコンを使いこなしながら学びを深めるスタイルは、今や大学生のキャンパスライフに定着した。コロナ禍が落ち着いた現在も、リモート学習環境を活かしたオンライン授業は東大でも多くの講義が採り入れているという。Slackのようなグループワークに適したコミュニケーションツールも、学びの効率改善を後押ししている。
駒場キャンパスの敷地内には、いわゆるパソコンルームだけでなく、いたるところに学生が無料で使える高速Wi-Fi環境が張り巡らされている。筆者が取材に訪れた日も、購買部に隣接する「駒場食堂」にはMacやiPadを活用する大勢の学生たちの姿があった。
近ごろは駒場キャンパスでも、iPadを学習ツールとして活用する東大生が特に増えてきた。学生からのニーズの高まりを受けて、東大生協もMacだけでなく、iPadを加えた学習用デバイスの提案に力を入れていると杉田店長は話す。
「講義のノートを取ったり、グループワークを効率化させたりするために、いまでは多くの学生がiPadとApple Pencilを活用しています。東大生協では新学期に合わせて、価格が手頃で汎用性も高いiPad(第9世代)とApple Pencilを『iPad新学期特別セット』として、先輩たちによる講習会と生協の4年間保証などを付けて79,800円(税込)で販売しています」(杉田店長)
新学期にはまた、駒場モデルのMacBookとiPadに、レポートや論文の作成提出などに必要なアイテムとして、プリンタ複合機を付けた「学修セット」が台数を限定して販売されている。