長時間のパソコン作業やスマホの見すぎが頭こりの原因に

頭こりの大きな原因は、長時間の同一姿勢でのパソコン作業やスマホの見すぎで目を酷使してしまったり、首の運動が不足してしまったりすることにもあります。

目の動きをサポートするのが首と頭の境目の後頭下筋群なのですが、目を使いすぎてしまうと、この筋肉がガチガチに固まってしまいます。
その結果、後頭部や首の付け根でも筋膜、骨膜の滑りが悪くなり、この部分の血行やリンパが流れにくくなります。そして、頭こりにつながってしまうのです。
そのため、頭がこると頭痛や眼精疲労がひどくなるという悪循環にも。

さらにこのような状態が続いてしまうと、自律神経の交感神経が優位になり、肩や背中の筋肉が過緊張状態になり、疲れが取れにくくなってしまい、こりを悪化させてしまうことにもつながってきます。

スマホ、PC、テレワークが誘発! 眼精疲労や顔のたるみ、自律神経不調にも。肩こりよりも厄介な「頭こり」は大丈夫?_2

さらにマスク生活も頭こりの原因になっています。マスクのひもをかけている部分は、顔や頭の血液やリンパが流れる耳下腺を締め付けています。
頭の筋膜はここにも繋がりがあるので、側頭部の締め付けは頭全体の筋膜にも影響を及ぼし、頭こりの状態に。しかもこれは顔のむくみやたるみにもつながります。
また、ストレスや緊張を抱えていると、食いしばりをしたり、噛みしめが強かったりしてしまい、側頭筋が活性化されすぎて、頭こりが生じやすくなります。

このように頭こりは単に頭だけがこっているだけでなく、体のさまざまな部位と連動しています。そのため放置しておくと、頭痛や目の疲れの不調や顔のたるみなどの美容面での悩みも引き起こしてしまうのです。