信仰心は「もともとそんなになかった」

「親の寄付額は4000万円以上」「家は宗教ハウス」・・・長井秀和が今だから語れる創価学会の「宗教2世問題」_4
昨年12月、国会の参院消費者問題特別委員会において、被害者救済新法案について語る、旧統一教会の元2世信者・小川さゆりさん(仮名)

――芸人としてブレイクした後に、今度は創価学会の芸術部から声がかかったわけですよね。

気づいたら芸術部っていう扱いになっていて。簡単に言うと広告塔です。学会の勧誘セミナーの人寄せ要員みたいな感じですね。私は学会家系だから、自分の周りの人たちが喜んでくれるし、進んでやりますよっていう感覚でした。

今も昔も芸能人っていわゆる宗教を信仰していることを隠すじゃないですか。その風潮が嫌いなんですよ。別に隠す必要はないんじゃないっていう感覚もありました。

――どうしてそこから信仰心がなくなっていったんですか?

もともと信仰心自体がそんなになかった。あと、漏れ伝わる中に、創価学会とか公明党が社会的にいろいろな問題を起こしているということもあって。創価学会はもちろん否定していた事象でも、自分なりに検証していくと、どうもこれは創価学会にもある程度、非があるぞと。実際に裁判上、認められている違法行為、不法行為も多くあるし。

実際に共産党の宮本顕治議長(当時)のところに盗聴をしに行ったりとかね。あと、創価学会の中で大阪事件と言われているんですけれども、選挙のときに票を買収したというので、学会員が多数、有罪判決になっているんです。池田大作は結局無罪になったんだけれども、無実ではないので。そういったことはたくさんあるんですよね。

あとはやはり自分の周りでも学会にまつわる問題でしんどい思いをしている人もいるんですよ。学会員の人たちは、自分の家族や周りがだいたい幸せにやっているから、「そんなことないよ、あんなの嘘だよ」なんて言うんだけど、それは一部の木だけを見て森が見えていないという状態だと思います。本当に被害にあって家庭が壊れていくっていう人もいたんです。

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