新ウォークマンはどのくらい「いい音」?

では、新しいウォークマンのサウンドはどのくらい「いい音」なのでしょうか。NW-A306とiPhone 14 Proに、同じハイレゾ対応のイヤフォンを接続して音質を比較試聴しました。なお、iPhoneにはヘッドフォンジャックがないので、イヤフォンをつなぐためにApple純正のアクセサリー「Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」を使っています。

端的に言うと、ウォークマンのサウンドは「解像度とパワー」がiPhoneなどスマホよりも優れています。

Apple Musicではハイレゾ音質で配信されているノラ・ジョーンズのアルバム『Come Away With Me』から「The Nearness of You」を再生すると、ボーカルが目の前に浮かび上がり、口元の繊細な表情まで見えるようなリアルな体験が味わえます。

スタジオ、あるいはコンサートホールに瞬間移動して、アーティストたちの演奏に向き合いながら音楽を全身に浴びているかような広がりと没入感、厚み豊かなサウンドが、ウォークマンならではの魅力だと筆者は思います。

約3年ぶりとなるソニーの最新ウォークマン「NW-A300」が登場。スマホ再生が主流の時代に「音楽専用機」を持つ理由とは?_3
3.5mmヘッドフォンジャックに有線タイプのハイレゾ対応イヤホンを接続。とても手軽にCDを越えるハイレゾ再生が楽しめる。ソニーでウォークマンの商品企画を担当する田中光謙氏も「有線ヘッドホンによる傾聴シーンから移動中のワイヤレス視聴まで幅広いシーンで活用できる音楽プレーヤーを目指して開発を進めてきた」と語っている

いつも使っているスマホとオーディオ機器、お気に入りの楽曲をリファレンスにして聴き比べると、スマホよりもウォークマンが再現できる情報量の差が大きいことに誰もが納得できるはずです。